腰がつらくなるとまず考えるのは、腰の筋肉が硬くなっているはずだから、「揉みほぐしてほしい!」という方が多いのではないでしょうか?
実際、腰まわりをマッサージしてもらうと、楽になったように感じることがあります。重だるさが抜けたり、動き出しが軽くなったり、固まっていた腰が少し伸びやすくなったように感じることもあるでしょう。
しかし、その一方で、家に帰った頃にはまた同じように腰が重くなる方もいます。
このような状態が続くと、自分の腰は改善しないのではないか、マッサージを受けても意味がないのではないか、と感じてしまうかもしれません。
ここで最初にお伝えしたいのは、マッサージが悪いという話ではないということです。
筋肉を緩めることで、動きやすくなったり、血流が変化したり、体がリラックスしやすくなったりすることはあります。実際、NICEの腰痛・坐骨神経痛ガイドラインでも、マッサージを含む徒手療法は、運動療法などを含む治療パッケージの一部として検討される選択肢とされています。つまり、マッサージ自体を否定する必要はありません。
ただし、大切なのはここからです。
その場が楽になることと、腰痛が戻りにくい状態に変わることは、必ずしも同じではありません。
もしマッサージを受けた直後は楽になるのに、しばらくするとまた同じ腰痛が戻るのであれば、腰そのものだけではなく、なぜ腰に負担が集まり続けているのか、という視点でのアプローチが必要になるかもしれません。
腰まわりの筋肉が硬くなっているとして、その硬さが本当の出発点なのか。それとも、どこか別の場所の動きにくさや姿勢の偏りによって、結果として腰が硬くなっているのか。ここを分けて考えることが大切です。
たとえば、毎回同じ場所が硬くなるのであれば、その場所に負担が集まりやすい理由があるかもしれません。マッサージで一時的に緩んでも、日常生活に戻った瞬間からまた同じ場所に負担がかかり続けていれば、再び硬くなる可能性があります。
つまり、マッサージが悪いのではなく、マッサージだけで終わってしまうことで、戻る理由が残ってしまう場合があるということです。
腰痛は腰だけの問題とは限らない
腰痛という言葉を聞くと、多くの方は腰そのものに問題があると考えます。
もちろん、腰まわりの筋肉や関節、椎間板などが関係しているケースはあります。腰に痛みが出ている以上、整形外科で腰自体の状態を確認することは大切です。
しかし、腰痛は必ずしも腰だけで完結するものではないと考えています。
体は一つの場所だけで動いているわけではありません。前かがみになるときも、椅子から立ち上がるときも、歩くときも、荷物を持つときも、腰だけが単独で働いているわけではありません。
背中、股関節、太もも、足元の使い方など、さまざまな場所が関係しながら一つの動作が成り立っています。
そのため、どこか一部の動きが悪くなると、別の場所がその不足分を補うことがあります。
たとえば、股関節がうまく動きにくい場合、本来であれば股関節が引き受けるはずの動きの一部を、腰が代わりに担いやすくなります。
また、背中の動きが硬くなっている場合も同じです。姿勢を保つ、上半身を支えるといった動きの中で、背中がうまく動けないと、その不足分を腰が補いやすくなることがあります。
このような状態では、痛みを感じているのは腰でも、腰だけが問題の中心とは限りません。
腰は、他の部分の動きにくさや負担の偏りを引き受けた結果として、つらさを出している可能性があります。
このような負担は、一回一回は小さいかもしれません。
しかし、毎日積み重なることで、腰まわりの筋肉は少しずつ疲労し、硬くなり、動きにくくなっていきます。そして、あるタイミングで痛みや重さとして自覚されることがあります。
慢性腰痛は一つの原因だけで説明できないことがある
腰痛を考える上で重要なのは、慢性的な腰痛には複数の要因が関係しやすいという点です。
腰痛診療ガイドライン2019では、慢性腰痛患者の自然経過は急性腰痛に比べて不良であり、心理社会的要因は腰痛を遷延化させること、身体的・精神的に健康な生活習慣は腰痛の予後によいことが示されています。ここでいう心理社会的要因とは、単に気の持ちようという意味ではありません。仕事の負担、生活環境、睡眠、ストレス、痛みに対する不安、長く続く緊張状態など、体の回復や痛みの感じ方に関係する背景を含めて考える必要があります。
また、厚生労働省の職場における腰痛予防対策指針及び解説では、職場での腰痛の発生には、動作要因、環境要因、個人的要因、心理・社会的要因といった多岐にわたる要因が複合的に関わるとされています。つまり、腰痛は一つの原因だけで単純に説明できない場合があるということです。
この視点は、現場でも非常に重要だと感じます。
腰痛がある方の体を見ると、腰まわりの硬さだけではなく、仕事中の姿勢、座っている時間、立ち方の癖、運動習慣、睡眠、疲労の蓄積など、いくつもの要素が重なっているケースがあります。
もちろん、すべての要素を一度に変える必要はありませんし、難しいと思います。
ただ、腰痛を腰が硬いからとだけ考えてしまうと、体全体の中で何が起きているのかが見えにくくなります。
腰まわりの筋肉の緊張は、結果として出ているサインかもしれません。
その背景には、股関節や背中の動きにくさ、姿勢や重心の偏り、仕事や生活による負担、回復しにくい状態などが関係している可能性があります。
だからこそ、慢性的な腰痛や繰り返す腰痛では、一つの原因だけを探そうとするよりも、複数の要因がどのように重なって腰に負担をかけているのかを見ることが大切です。
強い刺激ほど良いとは限らない
腰痛で悩んでいる方の中には、強く押してもらわないと効いた気がしないという方もいます。
ただ、当院では、強い刺激を入れれば入れるほど良いとは考えていません。
体は刺激に対して反応します。適切な刺激であれば、筋肉が緩みやすくなったり、動きが変化したり、楽さにつながったりすることがあります。
しかし、必要以上に強い刺激が加わると、人によっては防御するように力が入りやすくなったり、施術後にだるさや痛みが出たりすることがあります。
もちろん、どの程度の刺激が適切かは人によって違います。
筋肉量、年齢、疲労の蓄積、痛みの感じ方、普段の緊張状態、睡眠や仕事の忙しさによっても、体が受け入れられる刺激量は変わります。
だからこそ、施術では強さだけを追うのではなく、その人の体がどう反応しているかを見ながら調整することが大切です。
当院では、強く押して一時的に変化を出すことよりも、体が過剰に反応しない範囲で、全身の負担のかかり方を整えていくことを重視しています。
当院が腰痛で大切にしている見方
当院では、腰痛に対して、腰だけを部分的に見るのではなく、体全体の中で腰がどのような負担を受けているのかを確認していきます。
腰まわりに強い緊張がある場合は、もちろん腰の状態も確認します。
しかし、それだけではなく、股関節が動きにくくなっていないか、背中の動きが制限されていないか、立った時の重心位置が偏っていないか、太ももやお尻まわりに過剰な緊張が出ていないかなど、腰に負担が集まる背景を見ていきます。
同じ腰痛でも、原因や状態は人によって違います。
デスクワーク中心の方と立ち仕事中心の方では、負担のかかり方が違います。運動習慣がある方と、普段あまり体を動かさない方でも違います。体力や年齢、睡眠、仕事の忙しさ、過去のケガ、日常の姿勢によっても、腰に負担が集まる背景は変わります。
だからこそ、施術では、腰痛という症状名だけで判断しないことを大切にしています。
東洋医学には、同じ病名や症状でも、人によって状態が違えばアプローチも変わるという考え方があります。
僕自身も、現場で腰痛の方をみていると、同じ腰が痛いという言葉の中に、まったく違う体の状態が隠れていることを感じます。
すべてを同じ腰痛として扱うと、必要な見方がずれてしまうことがあります。
だからこそ、当院では、腰が痛いから腰を揉むという単純な流れではなく、なぜ腰に負担が集まっているのかを見ていきます。
整体・鍼灸・高電位治療器をどう組み合わせるか
当院では、腰痛に対して、体の状態に合わせて整体、鍼灸、高電位治療器を組み合わせています。
整体では、腰だけでなく、股関節や背中、骨盤まわり、下半身の状態などを確認しながら、体全体の負担のかかり方を見ていきます。
鍼灸を使う場合も、単に痛い場所へ刺激を入れるだけではありません。
筋肉の緊張、血流、自律神経の働き、痛みの感じやすさなどを考慮しながら、その方の体に合わせて刺激量を調整します。
鍼というと、痛いところに直接刺すイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際には、痛みのある場所だけではなく、関連する筋肉やツボ、体全体の状態を見ながら使うことがあります。
また、高電位治療器を併用する場合も、腰痛そのものを直接治す機械として扱うのではありません。
当院では、置鍼中に高電位治療器を組み合わせることで、体が休まりやすい状態や血流、自律神経の働きをサポートする目的で使用しています。
大切なのは、腰痛に対して一つの方法だけで考えないことです。
腰痛を一つの角度からではなく、複数の視点で見ていくことが、当院の施術の考え方です。
まとめ
繰り返す腰痛で大切なのは、痛い場所を無視することではありません。
痛い場所は大切なサインです。
腰がつらいのであれば、腰に何かしらの負担がかかっている可能性があります。そこを確認することは必要です。
ただ、その痛みを腰だけの問題として終わらせないことが大切です。
腰まわりの筋肉が硬くなっているとしても、その背景には、股関節や背中の動きにくさ、姿勢や重心の偏り、仕事や生活習慣による負担、回復しにくい状態など、複数の要因が関係している可能性があります。
その場しのぎの変化で終わらせたくない方、何度も同じ腰痛を繰り返している方、マッサージやストレッチを続けているのに戻ってしまう方は、一度、腰だけではなく体全体の負担のかかり方を見直してみることをおすすめします。
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野口 翔太
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