朝起きたときにあごが疲れている。
こめかみが重い。
歯をくいしばっていた感じがある。
首や肩までガチガチになっている。
このようなくいしばりのお悩みを抱えている方は少なくありません。
くいしばりというと、どうしてもあご周りだけの問題として捉えられやすいです。
実際、あごがつらい、エラが張る、口が開けにくいといった症状があるため、そこに意識が向くのは自然なことだと思います。
ただ、現場でみていると、くいしばりはあご周りだけを見ていても変わりにくいことがあります。
もちろん、多くの場合、くいしばりの改善では、緊張した咬筋や側頭筋の緊張緩和がポイントになります。
しかし、その一方で、硬くなった咬筋や側頭筋だけを緩めても、また元に戻ってしまう方も多くいます。
そのような場合に大切になるのが、なぜ咬筋や側頭筋が緊張しやすい状態になっているのか、という視点です。
今回は、くいしばりに対して鍼灸や全身整体をおすすめしたい理由を、姿勢や自律神経との関係も含めて整理していきます。
1.くいしばり改善でまず見るべきこと
くいしばりという現象を考えるとき、まず大切なのは、何が起きているのかを整理することです。
くいしばりでは、多くの場合、咬筋や側頭筋が強く緊張しています。
咬筋は、奥歯を噛みしめるときに大きく働く筋肉です。いわゆるエラのあたりにある筋肉で、日常的なくいしばりが続くと、張り感やだるさ、硬さとして感じやすい場所でもあります。
側頭筋は、こめかみ周辺にある筋肉で、噛む動作に関わります。この筋肉が緊張すると、こめかみの重さや頭の疲れのような感覚につながることがあります。
そのため、くいしばり改善を考えるうえでは、まずこの咬筋や側頭筋の緊張緩和が大切なポイントになります。
ここが強く緊張していると
あごが疲れる
口が開けにくい
こめかみが張る
頭痛っぽさがある
エラが張った感じがする
といった不快感が出やすくなります。
ただし、先ほど書いたように、ここで止まってしまうと、また戻ってしまうケースがあります。
なぜなら、咬筋や側頭筋は結果として硬くなっていることが多く、その背景に、緊張を生みやすい状態が残っていることがあるからです。
2.なぜ咬筋や側頭筋が緊張しやすくなるのか
では、なぜ咬筋や側頭筋は緊張しやすくなるのでしょうか。
現場でみていると、咬筋や側頭筋が強く張っている方には、いくつか重なりやすい背景があります。
例えば、
首肩まわりの緊張が強い
全身に力が入りやすい(無意識)
慢性的にストレスを抱えている
姿勢が崩れている
休んでいるつもりでも力が抜けにくい
こういった状態です。
これらがあると、体全体として緊張しやすい方向に傾きやすくなります。その結果として、あご周りにも余計な力が入り、咬筋や側頭筋が緊張しやすくなることがあります。
つまり、くいしばらざるを得ない状況になっているということです。
もちろん、すべてのくいしばりが同じ背景とは限りません。
ただ、多くの方では、あご周りだけではなく、首肩、背中、姿勢、体全体の力み方まで関係している印象があります。
ここを見ずに、咬筋や側頭筋だけをほぐすと、その場では楽になっても、また同じ緊張が戻ってしまうことがあります。
だからこそ、なぜそこが緊張しやすいのかを考えることが大切です。
3.姿勢がくいしばりに影響する理由
くいしばりの背景として、僕が重要だと考えているのが姿勢です。
ここで言いたいのは、姿勢が悪いから必ずくいしばる、という単純な話ではありません。
そうではなく、姿勢の崩れによって、咬筋や側頭筋が緊張しやすい状態になることがあるということです。
例えば、頭が前に出るような姿勢(ストレートネック)になると、首や肩まわりには余計な負担がかかりやすくなります。
猫背、巻き肩の状態などでは、首肩の筋肉が常に頑張りやすくなり、体がリラックスしにくくなります。
すると、その緊張があご周りにも波及しやすくなります。
お話ししている通り、くいしばりに悩む方が同時に首や肩、背中などの緊張やこりを抱えていることも多いことから、やはり関係が深いと考えます。
また、姿勢が崩れている方では、無意識のうちに体を支えるために偏った部位に力みが増えやすくなります。
この無意識の力みが、くいしばりの土台になっていることもあります。
つまり、姿勢は見た目の問題だけではなく、筋肉の使われ方や力の入り方に影響し、それが結果として咬筋や側頭筋の緊張につながることがあるということです。
4.姿勢の崩れと自律神経の関係
くいしばりを考えるとき、もう一つ大切なのが自律神経です。
特にポイントになるのは、交感神経の過緊張です。
交感神経は、活動するとき、集中するとき、緊張するときに働きやすい側面があります。もちろん必要な働きですが、この状態が長く続きすぎると、体が回復しにくくなると考えています。
姿勢の崩れや全身の緊張が続いている方は、この交感神経の過緊張につながりやすいことがあります。
つまり!
姿勢の崩れ
↓↑
全身の緊張
↓↑
交感神経の過緊張
↓↑
くいしばりが抜けにくい
このような悪循環が生まれていることがあります。
くいしばりを意志の問題にしないことも重要なポイントです。
本人が頑張りすぎているとか、意識が足りないという話ではなく、体全体が緊張しやすい状態になっている可能性があります。
だからこそ、あご周りだけを見るのではなく、全身の緊張や自律神経の状態まで含めてみることが意味を持ちます。
5.なぜあご周りだけのケアでは足りないことがあるのか
ここまでの流れを踏まえると、なぜあご周りだけのケアでは足りないことがあるのかが見えてきます。
咬筋や側頭筋を緩めること自体には意味があります。
実際、そこが強く硬くなっているのであれば、緊張を和らげることで楽になることはあります。
ただ、それだけで終わってしまうと、緊張を生みやすい背景が残ることがあります。
例えば、
姿勢の崩れがある
首肩の緊張が強い
全身の力みが抜けない
交感神経の過緊張が続いている
こうした状態がそのままであれば、また咬筋や側頭筋に負担が集まりやすくなります。
その結果、施術直後は楽でもまた戻ってしまうのです。
だからこそ、くいしばりに対しては、
硬くなった咬筋や側頭筋を見ること
そして、その緊張を生みやすくしている背景を見ること
この両方が必要になると考えています。
6.当院の鍼灸と全身整体の狙い
こうしたくいしばりにおすすめなのが、鍼灸と全身整体です。
当院では、くいしばりに対して、あご周りだけをみるのではなく、体全体の状態を確認しながらアプローチしていきます。
鍼灸では、咬筋や側頭筋、そして必要に応じて首肩まわりの筋緊張をみていきます。
硬くなった筋肉に対して刺激を入れることで、こわばりを緩め、楽になりやすい状態を目指します。くいしばりによってあご周りやこめかみが強く緊張している方では、ここへのアプローチはとても大切です。
また、くいしばりが強い方ほど、首肩の緊張や全身の力みが目立つことがあります。そのため、鍼灸では局所だけでなく、体が回復しやすい状態を目指していくことにも意味があります。
全身整体では、姿勢、重心、首肩、背中など、全体の負担のかかり方をみていきます。
全身として、くいしばりが起こりやすい体の状態になっていないかという背景を確認しながら整えていきます。
つまり、
鍼灸
→咬筋や側頭筋、首肩まわりの緊張を緩める
全身整体
→姿勢や全身の負担のかかり方をみて、くいしばりが起こりやすい体の状態を見直す
この二つを組み合わせることで、くいしばりをあご周りだけの問題にせず、複数の角度からみていくことができます。
これが、当院でくいしばりに対して鍼灸と全身整体を行う狙いです。
7.まとめ
くいしばりの改善では、多くの場合、まず咬筋や側頭筋の緊張緩和がポイントになります。
ただし、その背景には、姿勢の崩れ、首肩まわりの緊張、全身の力み、自律神経の過緊張などが関係していることがあります。
そのため、硬くなった咬筋や側頭筋だけを緩めても、また戻ってしまうことがあります。
だからこそ、くいしばりでは、あご周りだけではなく、なぜそこに緊張が集まりやすいのかまでみていくことが大切です。
当院では、鍼灸で咬筋や側頭筋、首肩まわりの緊張を緩めながら、全身整体で姿勢や体全体の負担のかかり方をみていきます。
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