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vol.119 疲労と回復の科学 〜休養学から読み解く鍼灸の有用性〜

こんなことを感じていませんか?
◯しっかり寝たのに、朝から体が重い
◯休みの日も、なぜか疲れが抜けない
◯病院では「異常なし」と言われたが、常にだるい
◯昔より、集中力や気力が続かない
もし一つでも当てはまるなら、それは単なる「年齢のせい」や「気のせい」ではないかもしれません。
“疲れが回復できていない状態”──それが今のあなたの体のサインかもしれません。
休養学とは?
〜“疲れ”と“回復”を科学する学問〜
近年注目されている「休養学」とは、心身に生じた疲労をどのように回復させるかを多角的に研究する学問です。
運動生理学・神経科学・心理学・睡眠医学などの知見をもとに、
「疲れとは何か?」「どうすれば効率よく回復できるか?」を科学的に明らかにしようとする分野であり、
スポーツ・医療・ビジネス分野でも活用が進んでいます。
休養学の特徴は、単に“休むことの大切さ”を説くだけではなく、
「質の高い回復」をどう作り出すかという視点から、
自律神経・ホルモン・免疫・睡眠・栄養・心理的ケアなどを総合的に捉える点にあります。
この休養学の考え方をもとに、疲労や慢性疲労を正しく理解し、
「なぜ鍼灸がその回復に貢献できるのか?」を見ていきましょう。
疲労とは何か?
〜休養学の定義から〜
休養学では、疲労を次のように定義しています
「身体的・精神的な活動の継続によって、心身のパフォーマンスが一時的に低下し、回復を必要とする状態」
(参考:日本疲労学会、厚生労働省・産業医学的ガイドライン)
つまり疲労とは、単なる「だるさ」ではなく、活動によって生じる**“能力の一時的低下”**であり、適切な休養を前提に回復可能な状態とされています。
このような疲労は、運動後の筋疲労だけでなく、精神的ストレス、情報過多、睡眠不足などからも生じます。
「休んでるのに疲れが抜けない」その理由
多くの方が、「休めば治る」「寝れば回復する」と考えています。
しかし、現代人の疲労は、“活動のしすぎ”だけでなく、“休めなさすぎ”からくるケースが少なくありません。
つまり、
・十分に時間はとっているのに疲れが取れない
・のんびり過ごしても体が軽くならない
という状態は、「休養の量」ではなく「質」が問題となっている可能性があります。
これは、交感神経が過緊張状態にあり、副交感神経がうまく働いていない=**“回復モードに切り替えられない体”**になってしまっているということです。
慢性疲労とは?
〜「休んでも回復しない状態」〜
休養学や予防医学では、次のように慢性疲労を区別しています
「十分な休養をとっても疲労感が改善せず、6ヶ月以上持続して日常生活に支障をきたしている状態」
(厚生労働省 慢性疲労症候群(CFS)検討会)
この慢性疲労は、一般的な疲労とは異なり、次のような**“回復を妨げる要因”**が関与しているとされます。
慢性疲労に関与する主な生理学的要因
要因 内容
自律神経の乱れ 交感神経の過緊張による常時緊張状態。副交感神経がうまく働かず、休息モードに切り替えられない。
睡眠の質の低下 深い眠りがとれず、身体の修復が進まない。中途覚醒や浅眠も含む。
血流・酸素供給の低下 血流不良により細胞への酸素・栄養供給が滞り、回復が遅れる。
ホルモン・免疫の機能低下 慢性的な炎症やホルモンバランスの乱れにより、恒常性が保てない。
精神的・感情的ストレス 情動を抑え続けることで脳のエネルギーを消耗し、自律神経も過活動状態に。
鍼灸は「回復力そのもの」に働きかけるアプローチ
このように慢性疲労の背景には、“回復するための仕組み”の不調が存在しています。
鍼灸はこの点に対し、以下のような生理的作用によって回復力そのものを底上げする手段として注目されています。
🟢科学的に報告されている鍼灸の作用
アプローチ 効果 主な研究・根拠
自律神経調整 交感神経の過緊張を抑え、副交感神経を高める Napadow et al., 2012 (fMRI研究)
血流改善 局所および全身の血流量を増加させ、酸素・栄養供給を促進 Sandberg et al., 2003
鎮痛・鎮静効果 エンドルフィン・セロトニンなどの神経伝達物質の放出による鎮痛 Han JS, 2004
睡眠の質改善 鍼刺激により深部体温を調整し、睡眠ホルモン分泌が安定 Lee & Lee, 2011
脳の機能的変化 鍼刺激によって脳の「デフォルトモードネットワーク」の活動に変化 Hui et al., 2005
なぜ鍼灸が慢性疲労に向いているのか?
慢性疲労の問題は、「働きすぎ」ではなく「休めなさすぎ」にあります。
つまり、体はオフモードに切り替わらず、常に緊張状態が続いていることが本質です。
鍼灸は交感神経の過緊張をやわらげ、副交感神経が優位になるよう促すことで、
「休養の質」=回復力そのものを高める働きがあります。
薬やサプリメントのように「何かを足す」のではなく、
体本来のバランス調整機能を助けるという点で、慢性疲労へのアプローチとして非常に理にかなっています。
最後に:今、あなたの“回復力”は機能していますか?
「休んでも疲れが抜けない」
「朝からだるくて、仕事に行くのがつらい」
「やる気が出ないのに、無理に動いている」
そんな状態を「仕方ない」と思っていませんか?
放っておくと、自律神経の乱れはさらに悪化し、
不眠・胃腸不良・免疫力低下・メンタル不調など、全身に影響が広がっていきます。
「今」からできる、新しい休養の選択肢として
鍼灸は、「休める体」を取り戻すためのアプローチです。
◯睡眠の質を改善したい
◯体のだるさや頭の重さが続いている
◯ストレスが抜けず、常に緊張している気がする
そんな方こそ、“回復のスイッチ”として鍼灸を取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの本来の回復力を、もう一度取り戻すために──。
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野口 翔太
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